山菜採り
  2010年以降のアスリートフィッシングや山菜・キノコのコーナーはこちらのサイトに掲載致します。
 
 農作業の合間の山菜採り 2016年5月6日
ゴールデンウィーク中、農事の合間を縫ってゼンマイやわらび採取に出掛けてみることにした。
5年前の東日本大震災以前はちょっとでも時間が空くと直ぐに、腰に竹畚を括りつけ、長靴に藁帽子姿でふらっと出かけたものだが、放射能問題もあってなかなかその気にはなれなかった。
採取場所は自宅から南に約1km、以前他人に貸してあった田畑である。高齢化に伴い、返却を受けて今は休耕地となっている場所だ。
以前から、その土手にゼンマイやわらびが生えており、子供の頃はよく母に連れられて取りに行ったものだ。休耕地となった今では、土手のみならずそこら中にわらびが群生している。

わらびと云えば、やはり何と云っても「西わらび」
である。一般のわらびとはひと味もふた味も異なる別物と云っていい。
太く粘りが強く、アクが少なく何よりもとろみ感が違う。
お煮付けも好し、生姜醤油和えも好し。昨年は吉田師匠と沢内天然ワラビ園に行ってみたが、生憎の日曜日とあって駐車場は満杯状態。
多くの人で賑わっており、もう残ってないのではと思ったが、約20ヘクタールの山間地。残り物には福がきたか否かは考え方次第だが、袋いっぱいの収穫だった。
今年もタイミングを見計らって、是非また足を運びたいと思っている。

にしわがfanクラブ


         





 これより下は2015年の山菜日記
 久方ぶりの山菜採り  2015年5月25日
久方ぶりとは云え、サイトに掲載するほどガッツりとはやっていないまでも、仕事の合間をぬっては2・30分程タラの芽を探すだとか、林道沿いに生えたワラビやゼンマイを採取するぐらいは、ほどほどに楽しんでいた。
昨日は、そんなながら山菜採りではなく、しっかりと山菜採りに目的を絞って出かけることにした。とは云え、山菜採りの基本は無料が原則と私は判断している。しかしながら昨日向かったのは有料のワラビ園だった。
知る人ぞ知る西わらびの採取に、遠路、一関から西和賀町に車を走らせたのだった。
同行者は、渓流・山菜・きのこ採りの師匠である吉田さん。

錦秋湖付近の土砂崩れにより、国道107号線が通行止めとなり、復旧までの間は迂回路として秋田自動車道(北上西IC⇔湯田IC)相互間通行のみ無料とのこと。折角なので北上西ICから秋田自動車道に乗り込んだ。湯田ICから多少戻り、岩手県道・秋田県道1号を北上することになるが、それ以外に道はない。
西和賀町には2箇所ほどワラビ園があり、手前にあるつきざわワラビ園には以前一度行っていたので、かねてより是非一度行ってみたいと思っていた沢内天然ワラビ園
に目的地を絞った。
一関を出て約2時間、目的地のワラビ園にやっとの思いで着いたものの、今日は生憎の日曜日、流石に先客の車がズラッと並んでいた。
はてさてどうしょうかと師匠ともども迷った挙句、折角来たので兎に角探せるだけ探してみようじゃないかとの結論に至り、徐ろに長靴に履き替え、炎天下に備えるべくそれなりの出で立ちでいざ出陣、いや入園と相成った。

入園前に係員さんに確認したところ、園内の広さは20ヘクタール以上、当然自然そのままなので、熊やマムシ、たぬきやキツネ、野うさぎなど、いつ突然出くわすかは分からないとのことなので、それなりの注意や用具、防具が必要だ。勿論、師匠ともどもアウトドア派であり承知の助左衛門である。常に用意は万全だ?。
園内に入ると、先行者はあちらこちらに確認できたが、全て取り尽くた訳ではあるまい。
目を凝らしてしっかりとじっくり確認してみると、案の定かなり残っていた。
探すコツは角度を変えて見ること。上から目線だけでは決して真実を探れないのはどの世界でも一緒。横から見たり下から見る事が肝要かと。
本来ならば6月が最盛期だが、大勢の先行者がいたにも拘わらず小一時間ほどで2kg以上の収穫だった。
帰り際には野うさぎとばったり出くわすなど、大自然を十二分に満喫した一日であった。






 2014年はお休み
 これより下は2013年の山菜日記
 約2年ぶりの山菜採り  2013年5月9日
先日の5月4日、息子がゴールデンウィークを利用しての帰省の折り、田んぼ仕事の合間を縫って、何時ものように深山幽谷の佇まいを呈する渓流部へと、吸い寄せられるように胆沢川水系の上流部へと眠い目をこすりながら向かった。今年に入って2回目の釣行となるが、その様子は後ほど気が向いた時にでも釣りのコーナーに書き記すことにして、ここは山菜コーナーである。
約2年ぶりとなる山菜採りを取り上げてみたい。

2011年3月11日の東日本大震災の折り、福島原発のメルトダウンによる放射能の拡散により、岩手県南部の山菜などへの影響もあり採取は極力控えていた。
実際は震災当時それ程騒がれてもいなかったこともあり、特段違和感を感じること無く食卓に上がっていた。
今年春先の新聞紙上の情報によれば、蕗の薹などの「セシウムの数値は基準値以下だ」との報告があり、今年もダメかと肩を落とし沈みかけていたところへの吉報に、震災以前はあれ程楽しみに待ち望んでいた春の訪れに対する思いと同じような感覚が戻ってきたのだった。
渓流釣りの合間や帰りの途中はキョロキョロと土手や路肩を見回し、満悦の体で旬の山菜との触れ合いに、久方ぶりに興じたのだった。

話は変わるが、今朝のTV番組で、福島原発のメルトダウンや水素爆発の要因が、3・11の東北地方太平洋沖地震によるものだったとの報告があった。だとすれば、今後の日本の原発稼働における安全基準などの条件が徹底的に見直されることになる。
当時原発の建設や稼働にあたり、地震の揺れに対する条件は十分だとの見解で進められきた。このことが、真っ向から覆される可能性が浮き彫りにされようとしている。  続きはブログに掲載>>


ミズ・ミツバ  カタクリ  ワラビ・タラの芽  フォト短歌「旬のたら」  フォト短歌「猿の腰掛け」 
   




 
 2012年はお休み
 これより下は2011年の山菜日記
今年3度目?の山菜採り  2011年5月19日 
今日も、本格的な山菜採りとは言い難いけれども、ちょっとした空き時間を利用して林道を走り、づかづかと路肩を歩きまわってみた。
去年の山菜日記を見ると、5月19日が去年の山菜採りの最終日となっていた。
流石に、5月の中旬を過ぎると、ゼンマイにしろ、ワラビにしろ、たらの芽にしろ、伸び過ぎ感は否めない。
勿論、比較的遅くまで収穫出来るワラビの他に、ゼンマイや、たらの芽やコシアブラなども、場所によっては未だ大丈夫だろう。
しかしながら、何にしても程ほどが一番。多少の心残りはあるが、今年の山菜採りはこの辺で終了にして、来年の楽しみにとって置きたい。
勿論、来年も生きていればの話だが。

ただ、時間と機会さえあれば、是非とも岩手県西和賀町の西わらびの収穫体験をやってみたい。
昨年頂き物の西わらびを初めて食べてみたが、普通のワラビとはまったくの別物であった。何しろトロトロ感がまったく違っていたのである。
「こんな旨いワラビは初めだ」と、あのトロトロ感と食感は今でも忘れられない。


◆山菜採りの注意点(参考まで)
私流の、山菜採りの注意点やポイント、マナーなどを述べたい。
先ず、山や野原に入って一番注意しなければいけない事は、熊とマムシなどの毒蛇である。スズメバチも怖いが、これは秋口のキノコのシーズンに注意をしたい。熊は出合い頭に遭遇すれば非常にヤバイが、大概はむこうから逃げていく。彼らにしてもやはり人間は怖い。
熊対策は一般に知られているように、鈴など、音の出るものを身につけるのが良いと言われている。
ただ、私が学生時代過ごした北海道でのヒグマの話だが、中には、音に興味を示す熊もいるようで、音がする方向に近づいてくるとの報告を受けた事があった。そんな事もあって、渓流釣りに行く時は逆に音を立てないで入渓した事があった。勿論、一般的な話ではない。ましてや、この辺ではヒグマはいない。

余談はこの辺にして、あとはやはりマムシなどの毒蛇対策に戻るが、これが意外と厄介だ。
ヤマカガシの毒はマムシの約4倍、ハブの約12倍も毒性が強いと言われているが、いたって臆病な蛇で、人間の気配を感じると逃げてくれる。
しかし、マムシはなかなか逃げようとしない。時には、向かってくる攻撃的なやつもいる。
色は褐色系で、地面や落ち葉に同化しやすいのでは注意が必要だ。

以前、釣りの帰りに、近道をしようと薄暗い杉林の中を歩いていた。すると、後方からついてきた息子が、「オヤジ、蛇踏んだぞ」と言うので、ふり向いて確認してみるとマムシであった。危ないところだった。
まさかマムシも躊躇せずにふんづけられるとは思ってもみなかったのではないだろうか。反撃する余裕すらなかったのではないだろうか。
余談はこの辺にして、マムシだと確認できれば、それ以上近寄らずに、無視して遠巻きに通り過ぎれば全く問題はない。

私の経験上、外敵に関して言えば、以上の2点が大きなポイントであると思っている。
勿論、これからのシーズンは特に、ツツガムシも怖いので、山に入る時は長袖のシャツや長ズボンは基本中の基本だが、帽子と、出来れば首筋を隠せるタオルなども必要である。それと足元に関して言えば、スパイク付きの長靴は非常に重宝であり、手袋に関して言えば、皮手袋が非常に安心である。

山菜など採取する際のポイントは、先ず1箇所見つけたら必ずその周辺を入念に探す事が大事。
たとえ、育ち過ぎだなと思っても、兎に角近づいてみる事が肝要。遠くからは見えなくとも、近づいてみると結構見つかるものだ。
それも上方から見るのではなく、下方から見るのがポイントである。
何でもそうだが、上から目線は決して良くないのである。この件については、自分に言い聞かせねばと・・・!

それと最後に、最近よく見かけるのは空き缶などのポイ捨てだ。これは絶対にやってはならない。
軽犯罪に抵触する云々というよりも、個人のマナーの問題である。ゴミは必ず持ち帰るようにして頂きたい。因果の法則を決して忘れてはならない。


フォト短歌「終わりを標す」 旨そうなゼンマイ こっちの方が旨そう! 西わらびではない ポイ捨てされた空き缶

2回目の山菜採り  2011年5月9日
タイトルには2回目と書いたが、1度行き始めるとちょっとでも時間があれば即道路脇にぐいぐいと入っていく。
正確には毎日のようなものだ。
かといって商売っ気がないし、お金に換える気もないので仕事でもない。ただただ好きなだけである。

今日は2時間程時間が空いたので、しっかりとそれなりの格好で山に入る事となった。
収穫した時に入れるフゴ?(入れ物)を腰に掛け、リュックを背負い、スパイク付きの長靴を履き、手袋は皮製のカワテをはめ、ベルトには鉈とナイフ、そして右手には熊と対峙した時、何時でも戦える鉄製の棒を持つなどの本格的な出で立ちである。
「本当に山菜採りなのか」と疑われそうな出で立ちである。

しかしながら、以前渓流釣りや山菜採りを目的に山に入った時、熊と出遭った事が数回あった。一番近かった時は前方約20mぐらいだったろうか。
車を林道沿いの開けた場所に止め、入渓する前にちょっと前方を確認しに行った時の事だった。
50m程直線が続き、前方向がゆっくりと右手に曲がるコーナーをとぼとぼと歩いていった。丁度そのコーナーを回りきった所だった。
前方に、なにやら真っ黒いうごめく物がはっきりと確認出来た。勿論それが何であるかは直ぐに判断できた。その距離約20mぐらいだった。

一瞬、車に引き返そうとも考えたが、ちょうどその時、息子が車の外に出て入渓の準備をしていた事を思い出した。ここを通す訳にはいかない。
しかしながら、鉈やナイフ、凶器になるものをまったく持っていなかったのである。丸腰の状態だった。

咄嗟に出た行動だが、気が付いたら、両手を振りかざし、もの凄い雄たけびを発していた。発していたのは勿論私であって熊ではない。
物凄い形相だったに違いない。熊は一目散に山を駆け上って行ったのである。
それ以来、山に入る時は何時でも戦える備えをして、直ぐにでも臨戦態勢に入れるような準備を怠らないようにしているのである。

今日も、出遭いがしらにある動物と遭遇した。しかしながら、流石に臨戦態勢に入る気力すら湧いてこなかった。
というのも、全長約20cmのリスであった。林道を横切り、スルスルっと立木に登り、こちらを盛んに威嚇、或いは注意を自分に向けているかのようだった。以前、熊と遭遇した時に、私が取った行動と同じような行動を、僅か20cmにも満たないリスがである。

おそらく子連れだったのであろう。
その事を咄嗟に判断して、直ぐにその場を立ち去る事と相成ったのである。


リスとの遭遇 美味しそうなゼンマイ 旨そうなワラビ コシアブラが沢山あった 本日の収穫

2011年初めての山菜  2011年5月8日
ここ岩手県南地方も、本格的な山菜のシーズン到来となった。
しかしながら、例年のようなウキウキとした気分になかなかなれないのも致し方なしである。
あれだけ多くの犠牲者を出した東日本大震災から、未だ2カ月しか経っていないのである。心の傷はそんな簡単に癒せるものではないのだろう。

ただ、その虚しさや虚脱感を何時までも引きずるようであってはうまくない。ふっ切る事が大事である。
寧ろその方が、自分にとっても、或いは多くの被災者の方々にとっても良いのではないかと、何事もなかったかのようにすくすくと育っているゼンマイや、ワラビ、コゴミやコシアブラをみているとふと思うのである。
単なる「こじつけ」かもしれないが、そう自分に言い聞かせ、自分の心を納得させながら藪をこぎ、そして1年ぶりの山菜取りに出かけたのだった。

今年の出具合は少し遅いのではと思っていたが、行ってみるとそうではなかった。例年通りだった。
コゴミは既に遅く、ゼンマイも既に伸び過ぎたものが目立っていたし、勿論ワラビもそうであった。
これからは、低地に近い里山よりも高い場所や奥山が狙い目となる。
例年のように、ふごや長靴、手袋や山菜用の道具一式を車に積み込み、仕事の合間を縫って道草を食いたいと思っている。

ゼンマイ たらの芽 ワラビ コゴミ コシアブラ





これより下は2010年の山菜日記
里山の山菜   2010年5月19日(水)
里山の山菜も、もう終わりに近づいているようだ。
たらの芽やワラビは大きく開き、堅さも増してきている。ゼンマイも然り。これからの山菜採りといえば“ひめたけ”がメインになるだろうか。
何れにしても、里山ではもう期待できそうにないので、行くのであれば奥山ということになりそうだ。
そうなると、一日がかりとなってとても「仕事の合い間を縫って」などと悠長なことは言ってられなくなる。平日であれば当然仕事を休んでいかなければならない。
土曜日も休みではないし、日曜日となると殆んど予定で塞がっている。

果てさて、如何なものかと思案していると「やはり行けそうにないな」と結論がでるのである。しかしながら、それでもやはり行きたいというのが本音である・・・。
もし奥山に行ける時間がとれそうにないというのであれば、来年のこの時期を考え、穴場探しという手もある。
車を走らせながら、良さそうな場所を探すのである。車を走らせ、山を見ただけでもおおよその見当は付く。「あっ、あそこはゼンマイありそうだぞ」とか、「今年伐採されたから、たらの芽は再来年良さそうだな」とか・・・。
勿論、ゼンマイにしろワラビにしろ、伸びきったものを見れば一目瞭然。それも大きくて太さもあるとなれば要チェックだ。ワラビやゼンマイは一本でも発見できれば、その周りを入念に探ってみると必ず他にも見つけられるものだ。

楽しみを来年に残すもよし。
また、あちらこちらと廻っていると、思わぬ好ポイントにも巡り合えるものである。
先日、ワラビを探そうとあちこち駆けずり回っていたら、絶好のきのこのポイントを発見したのだった。松林なのだが、ちょうど5・6年の松だろうか、辺り一面ぐるっと広がっていた。

狙いはというと、一般的にはアミタケやハツタケだろう。ただ私の本命はというと、何と言っても“ユキノシタ”正式名はシモフリヌメリガサである。
このキノコのお吸い物は絶品である。程ほどのぬめり加減と舌触りの良さ、そして食感。何より、このキノコには気品が漂っているのである。
出逢った時の嬉しさを形容するならば、まるで、辺りが薄暗くなった冬枯れの山肌の中に、ほのかに輝く灯りが見えた瞬間か、或いは、裏寂れた山村の細い一本道で、うら若き美貌の女性とすれ違ったときの胸の高鳴り、とでも言おうか。
今年の秋の楽しみが、また一つ増えたのであった。

動物たちは、雨を察すると高いところに上がる習性がある。牧場の牛たちも高台に登ってじっと雨が降り止むのを待っているかのようだった。

ワラビ採り第2弾  2010年5月13日(木)
やはり今日も、仕事の合い間を縫ってワラビ採りに興じてしまった。
比較的自由に時間が使えるのは、大概木曜日が多い。今日はたっぷり(2時間程)と、あちらこちらを駆けずり回ってみることになった。
昨年までは、どちらかというとゼンマイを優先していたのだが、形の良いゼンマイを探すとなると何分にも急斜面が多い。
数年前に痛めた膝の調子も思わしくなく、その為、比較的平坦でも採取できるワラビに焦点を移すことに相成った。

勿論それだけの理由ではない。昨年の春、ワラビを生姜醤油で頂いた時、久方ぶりに旨いと感じたことがあった。我が家の休耕地にも、一面ワラビが生えるところがあって、毎年のように大き目の買い物袋2袋ぐらいの収穫がある。
そんなこともあり、それまでは「これほど美味しいものだ」と感じた事がなかったのである。
あの時美味しいと思ったワラビは、うちの休耕地で採取した痩せワラビとは違って、釣りの帰りの道草で、たまたま採取した濃緑にして図太いワラビだったのである。

それ以来、山菜取りの優先順位はワラビへとシフトしていったのだった。
昨年の春終盤から今年にかけて、ワラビの採取場所をあちらこちらと駆けずり回り、穴場を探すこととなったのである。
それにしても、あちらこちらと探し求めた挙句に、密集した状態で、ワラビ群が自生する好所を探し当てた時の喜びようは、何とも表現のしようもないぐらい嬉しいものである。
今日は、2時間程の時間を費やした甲斐があって結構な収穫となった。
妹家族に贈る一品が増えたことに、心より自然の恵みをもたらしてくれた野山に対して、心から感謝したい。



フォト短歌「山野の恵み」

ワラビの群生

今日の収穫

自生のコシアブラ

何のキノコだ?

ワラビ採り  2010年5月6日(木)
仕事の合い間を縫って、1時間ばかりワラビの様子を見に行った。
先客が来ていたので、「どうですか、採れましたか」と声をかけたところ、「未だ早いようだね」との返事が返ってきた。迷惑にならないようにと、場所を移動しながら折角来たのでちょっと様子を見る事にした。確かに、未だこれからだと思える生え始めのワラビがあちらこちらに見受けられたが、その中でも、太さの充分にある立派なワラビが目に止まった。
そそくさと、その立派なワラビの所へ行って見ると、その近辺には又1本、又1本と、周りを見渡すと結構な量が見つかったのだった。

確かに、未だ早いというのは決して嘘ではないが、「未だ早いようだね」と言ったおばさんの気持ちは分からないでもない。
もし仮に私が先行者で、後から来た人に対して同じ様に「未だ早いと思うよ」と、儀礼的挨拶に対して、そう返答したに違いない。釣りのポイントにしろ、山菜の穴場にしろ、自分だけの場所というのは、決して他人には教えたくはないものだろう。そんな「独占欲」は誰しもあるのではないだろうか。
自分だけの穴場が欲しかったら、労を惜しまず自分で探すしかないのである。
見ず知らずのおばさんの忠告を無視して、一応見てまわった甲斐もあってか、コンビニ袋一杯になる程の収穫であった。



たらの芽・ゼンマイほか  2010年5月4日(火)
昨日は、息子と渓流釣りの帰り道、路肩を確認しながら山菜の様子を窺い、車をゆっくり走らせているとゼンマイのかたまりが見えた。
今年の天候は例年より寒い日が続き、桜の満開宣言も何時もより2週間も遅れていた。その為ゼンマイやワラビもずれ込むのではないかと、あまり期待はしていなかったのだが、一箇所見つかるとその近辺にまた見つかるもので、予想していたよりも多い収穫となり、息子も満足そうだった。
私の好物の一つにコゴミがある。そのコゴミも少々ではあったが採取できた。
ここ2・3日のぽかぽか天気(暑いぐらい)で、一斉に芽が吹き出てきたのだろう。

勿論、岩手県南部ではこれからが山菜シーズン本番となる。
未だ未だ収穫するにはちょっと早いワラビやゼンマイ、たらの芽など小さなものが数多く見受けられた。
我が家の畑の一角に、毎年たらの芽を楽しもうと、以前移植していた「たらの木」が何本かある。
たらの木にも色々あって、我が家では「ひめたら(この辺では餅たらと呼んでいる)」を植えている。ひめたらとは、比較的トゲの少ないものをいい、素手でも比較的採り易いのが特徴で、しかもトゲが少ない分非常に食べ易く旨い。
その、我が家のたらの芽が、収穫には未だ早いようで、この分だとあと2・3日は様子を見た方が良さそうである。

今年こそは、西和賀町名産の西わらびの採取に、有料ではあるが是非行ってみたいと思っている。
一般のワラビと比較してトロミが格段に違うそうで、「一般のワラビとはまったく別物だ」と誰かが評していた。勿論、近くの産直やスーパーでも取り扱っているようだが、先ず何と言っても収穫の悦びを知ることが、食べる事以上に何よりの楽しみなのである。


コゴミ たらの芽 ゼンマイ ワラビ コシアブラ


山菜シーズン始まる!  2010年4月26日(月)
未だ本格的な山菜採りに行った訳ではないが、3年ほど前に自宅の裏山に移植しておいた山菜を見にいった。
写真左側から「行者ニンニク」「ワサビ」「シドケ」。行者ニンニクは別名アイヌネギとも呼ばれユリ科の多年草であり、混合樹林帯の水湿地に群生しており生息地としては北海道が有名である。アイヌ語で「キトビロ」と呼ばれることもある。

真中の2枚がワサビ。日本原産のもので、産地としては岩手県も有名である。一般的には地下茎をすりおろして刺身などの薬味として使われるが、新緑の葉や蕾にさっと熱湯をかけ密封したビンなどに入れて、翌朝にでも蓋を開けるとワサビ独特の香りがして食欲を増す。小皿によそって、ちょっと醤油を垂らし、ご飯に振り掛けて食べる。大人の食事と言える。私はこの季節になると納豆に入れてよく食べる。鰹節を混ぜると直旨い。

右側2枚の写真がシドケである。シドケは俗称で、正式にはモミジガサ。直射日光の当たらない湿り気のある斜面などによく育っている。但し、トリカブトと間違えられ易いので注意が必要である。山菜に詳しいベテランと一緒に同行した方が無難である。御浸しなどが旨いと言われている。

ゴールデンウィークが迫り、山菜採りのシーズンでもある。ただ、ここ岩手県では例年よりも2週間程遅い桜の開花宣言となった。里山であれば写真のように採り頃であるかも知れないが、奥山は未だ早そうである。私もこのゴールデンウィークは農作業の合い間をぬって山菜採りに出かけたい。



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