きのこ採り
  2010年以降のアスリートフィッシングや山菜・キノコのコーナーはこちらのサイトに掲載致します。
 秋晴れに誘われて  2011年10月10日(月)
稲刈りも無事に終わり、秋晴れの清々しい日和にも誘われ、車を一路奥山へと運んだ。
紅葉狩りも楽しみの一つだが、本格的な紅葉シーズンにはもう少し時間が必要である。
昨年は豊作となった山の恵みキノコだが、「果たして今年はどうか」と確認を兼ねて山の中へと足を踏み込んでみた。
ブッシュをかき分け杖を頼りに踏み入った先は、比較的足元は開け、見通しの良い場所だった。
一面にコナラやクヌギなどの落葉樹が茂り、枝や葉の隙間から刺す木漏れ日が眩しくもあった。

入念に足元を確認する。
勿論目的はキノコだが、マムシにも注意を注がねばならない。
ごく稀だが、キノコ採りに山に入り、マムシに噛まれた事故を以前に聞いた事がある。

現に昨年のちょうど今頃、私も危うく噛まれそうになった事がある。
前方に約2m程の段差があって、枝や石を掴みながらよじ登ったその先、約2mぐらい前方に、マムシが鎌首を上げているのが確認できた。
先方のマムシも驚いたに違いない。土手の下からいきなり人間の顔が「ニョキッと」出てくる訳だから。
大概の蛇は驚いて逃げてくれるのだが、マムシだけはそうはいかない。勿論個性、個体差はあるだろう。警戒心の強いマムシはそそくさと逃げるだろうが、殆どのマムシは攻撃的だ。注意が必要である。
勿論、テリトリーを侵害したのはこちらである。そそくさと退散するのは言うまでもない。

この時期、山に入って気を付けなければならない点は大きく分けて2つある。
1点目は「外敵に注意」である。中でも、前出のマムシ(毒蛇)、スズメバチ、そして「熊」という事になる。
私の経験では、マムシや熊との遭遇は何度もあるが、山中では未だ嘗てスズメバチに遭遇した事がない。つい何日か前のニュースで、裏山にキノコ採りに入ったお年寄りが、数十か所もスズメバチに刺され、ショック死したと報じられたばかりだ。

2点目は滑落や迷う(遭難)などの事故である。滑落に関して言うと、以前、舞茸採りに吉田師匠と同行した際、かなり急な斜面を何度もよじ登ったものだった。その時に、危うく滑落しそうになった事が2度程あった。
自然が相手なので注意事項は色々あるが、自然に対し心から畏敬の念を持ち、侮る事なく注意事項をしっかりと守りさえすれば、安全でありこれほど楽しい場所はないと私は思っている。



クリタケ


ホウキダケ


ウラベニホテイシメジ


アミタケ


フォト短歌「思い止まる」


舞茸「遅かった!」


革茸
「遅かった!」


?キノコ(毒かな?)


バリケード(勿論入るさ)


フォト短歌「太古の流れ」


 初舞茸  2011年9月29日(木)
東京電力福島第1原発問題の影響により、今年の(いや今年以降もだろう)キノコ採取への意欲が半減している。
何故ならば、キノコは土中や原木の養分を目いっぱいに吸いながら成長するからである。ついこの間迄は、中国産のキノコは特に警戒すべきだとよく言われていたが、原発事故によって日本のキノコがもっと警戒しなければならなくなった。
秋の楽しみの一つであったキノコ採りが、こんな形で縁遠くなる事は非常に悲しい話であり実に虚しいことである。

そんな中でも、せめて舞茸ぐらいはよかろうと、昨年頃から出始めるようになった天然舞茸の様子を、覗きに行ってみたところ既に傘が開きぎみだった。勿論、それを静かに採取して、数日間天日に干して薫り高くなってから頂戴する事になる。
栽培物と違って、天然舞茸特有の芳醇な香りと、肉厚の茎の歯応えをしっかりと味わいながら、舞茸ご飯に舌鼓を打ちたいものである。



すじ雲


彼岸花


朝もやの中
 

フォト短歌「舞茸」
 

フォト短歌「
コシロオンタケ



以下は2010年のきのこ採り
クリタケ山  2010年10月19日(火)
松茸でも探そうかと、松林の中に分け入り、入念に探してみたものの一向にそれらしきものは見つからない。
嘗て一度も生えている姿を見たことが無い。
勿論、人に教えてもらおうと思っても、どだい無理な話である。

自分で探し当てる以外にないのだが、徹底して「松茸を探すぞ」と意気込んで探し歩くか、偶然にも下を見たらそこに松茸があった。
などの、必然、或いは偶然以外に見つからないのが松茸だと思っている。
だから貴重なのだが、「趣味の一つがキノコ採りだ」と公言している以上、やはり松茸を自分で見つけた経験が無いというのはちょっと寂しい気がする。例え、見つけて食べたとしてもそんなに美味しいとは思わない。寧ろ他のキノコの方が旨い。※決して負け惜しみではない(笑)・・・

そんなこともあって、負け惜しみだと思われるのが癪にさわるので、兎に角1本でも探し当てたいと思っている。
しかしながら、現実はそう甘くは無いのである。
結局、1時間半の限られた時間内では、到底探し出す事は無理、ましてや、「偶然」に期待を寄せるもやはり無理というものだが、お目当ての松茸より美味しい(くるしい)と思っているクリタケが見つかったのである。
この山は、以後松茸山ならぬクリタケ山と呼ぶ事にしたい。もっとも、松茸山などと呼んだ記憶はまったくないのだが。・・・



フォト短歌「クリタケ山」


クリタケ


束稲山の松林


自宅ほだ木の椎茸
 

テングダケ(毒)



きのこ三昧  2010年10月12日(火)
昨日の11日(体育の日)は、私にとっては滅多にないフリーdayの1日だった。
はて、何処に何しに行こうかと一応考えてはみたものの、心の中では9割方決まっていた。勿論、キノコ採りである。
そんな訳で、1日中どっぷりとキノコ採りにつかることとなった。その甲斐あってか、本当に久しぶりだった「山伏茸」に出くわす事が出来たのである。

山伏茸とは、中国ではホウトウクーの呼び名で、四大山海の珍味の一つとして、また、宮廷料理の食材としても知られている。
名前の由来は、手長猿の頭の形をしたキノコという意味だそうだ。
日本名は山伏茸(やまぶしたけ)。その由来は、山伏の装束の一部で、胸の部分にある梵天(丸い飾り)に似ている為だと言われている。

この辺(岩手県南部)では、「うさぎもだつ(もだし)」と呼んでいる。
一時期、免疫力を高める為のたんぱく質、βdグルカンの量が、アガリクスの3倍もあると言われ、また、脳にも非常に有効な成分(ヘリセノンDやエリナシン C)が含まれているとの情報から、当時は、私も真剣に栽培しようと、栽培用ハウスなど色々と見積もりを取ったりもしたものだった。
ただ、その成分に関しての効能は兎も角、当時の栽培物は決して美味しいと言えるものではなかった。

しかしながら、天然物ともなるとまったくの別物である。食感に関しては然程の違いはないにしても、風味がぜんぜん違うのである。やはり何でもそうだが、天然ものに勝るものはないということである。

それ以外にも、アミタケやウラベニホテイシメジが沢山収穫出来、ちょっと足首や腰に負担はきているものの満足な1日であった。

 

フォト短歌「山伏茸よ」


香茸(コウタケ)ご飯


アミタケの群生


ホテイシメジの収穫


アミタケの収穫



香茸採取  2010年10月7日(木)
昨日に引き続き、早目に仕事を切り上げ雑木林に直帰、いやいや直行となった。
時間も押し迫っていたので短期決戦。にも係わらず、しょっぱなから好成績と相成った。
というのも、林道の中に車を止め、用を済まそうと車のドアを開け、外に出ようと右足を一歩踏み出したその瞬間、足底の感触が何時もと明らかに違っていたのである。妙に柔らかくてしかも滑り易いではないか。
「何だ」と不思議に思い確認してみるとキノコではないか。「こんな所にあるのは毒キノコだろうな」と即座に判断したのだが、それは単なる偏見であった事に直ぐさま気が付いたのだった。もしかして、他の何か、例えば犬の?或いは牛の「○ん」でなかった事はもっけの幸いだったが…。

よくよく見てみると、それは紛れもなく「ハタケシメジ」であった。
用を足す事をすっかり忘れ、車を止めた近辺を身仕度もせずにくまなく探してみる事となった。
結局、右足で踏んづけた株が一番大きく、「何とも痛ましい思いをした」と痛恨の念を抱いたものの、後で振り返ればそれもさい先の良い証拠であった。
その後は、用足しも無事済ませ、スッキリしたところで本命の場所へと向った。

結局、1時間足らずの散策で、ウラベニホテイシメジが10数本、ハナイグチやムラサキアブラシメジモドキなどなど、それと何と言っても一番嬉しかったのは、念願の香茸(この辺ではエノハナと呼んでいる)と出会った事である。
キノコ採取を本格的(?)に始めて数年。今まで一度も採取した経験がなかった。自然に生えている現物を確認したのが、小学生の低学年の頃だったか、祖母に連れられて見たのが初めてだったと記憶しているがそれ以来である。



フォト短歌「香茸や」


香茸(エノハナ)


ムラサキアブラシメジモドキ


ウラベニホテイシメジ


ハタケシメジ


ウラベニホテイシメジ  2010年10月6日(水)
これは絶対毒キノコではないと、確信が持てるキノコ以外は採取しないようにしていたが、それでは何時まで経っても違う味覚は味わえないと、「このキノコは間違いなく毒キノコだ」と自信を持って言えるもの以外、極力持ち帰っては師匠である吉田さんに確認してもらうことにしている。

仕事の合間を縫っての限られた時間だが、今日のようにたまたま沿道に生えてあったウラベニホテイシメジ(この辺ではイッポンシメジと呼んでいる)とクサウラベニタケとの見分け方を、持ち帰って師匠に指導して頂くことになったが、その違いがよくよく理解できた。
写真にあるのは間違いなくウラベニホテイシメジであるとの事だった。

毒キノコのクサウラベニタケ(残念ながら、クサウラベニタケの写真は消去してしまった)も採取してきたので、その違いがはっきりと確認できたことは非常に有難いことだった。
私は、こう見えても若干神経質なところもあって、経口するものに関しては特に慎重である。

絶対確実だと断言出来るキノコ以外は、毒と聞けば尚更敏感となり、昨年確認した筈のキノコであっても再度確認しないと気が済まない。
つまり度胸が無いのである。
ただ、今回の様に、実際のものを並べて確認することにより印象も深まり、次回からはいちいち確認しなくとも自信を持って採取できると思っている。
強いて言えば、実際に同行して頂き、実際に生えている場所に行って、実際に生えている生のキノコを確認するのが間違いと思うのだが、如何せんお互い時間的な余裕もないのが悩みの種である。

 タマゴダケ
 
 アミタケとアワタケ  ウラベニホテイシメジ  ハツタケやオオギダケ   うどが森


漸くキノコのシーズンがやってきた!  2010年9月30日(木)
今年の3月、このサイトを立ち上げて以来、初めてこのキノコのページへの書き込みとなる。
渓流釣りも予定していたより少なかったこともあり、早く書き込みをしたいと思っていたが漸くそのシーズン到来となった。

手始めに、所有の山林で昨秋発見していた舞茸を紹介したい。先週の初め頃に確認しに行ったところ、出始めであり未だ収穫には早かった。もう少し様子を見ようと今朝訪れてみたところ、丁度採り頃食べ頃であった。強いて言えば昨日あたりが丁度採り頃だったかもしれない。
記念撮影を済ませ丁寧に採取。

早朝、舞茸の採取を済ませると、気になっていた場所があったので、仕事の合間を縫い車を走らせることにした。
狙いはハツタケとアミタケである。
狙いは見事的中し、丁度出始めに遭遇したようだ。
若干育ち過ぎも間混じってはいたが、大概は丁度食べ頃採り頃であった。山菜もそうだが、先ず1本発見したら入念にその周辺を捜してみるのが鉄則だ。必ず他に何本か見つかる筈である。

祖母が健在だった頃、よくこのアミタケやハツタケを採ってきてはご馳走してくれたものだった。定番の料理はハツタケから出るダシを利用した鍋や煮つけ、また、アミタケの味噌汁などは子供ながらも旨いと思い毎年秋になるのが楽しみでもあった。

祖母が他界した後、両親は元々山歩きが好きではなかったこともあり、口にするのはもっぱら市販のものか頂き物が殆どであった。
自分で採って食べるのは、約10年前と昨年に続き3度目であると記憶している。
昨秋は膝の調子が芳しくなく、結局2度か3度の入林入山で終わったのだが、今年こそは、時間の許す限り行きたいと思っている。


 舞 茸

ハツタケ 

ハツタケ
 
アミタケ
 
 アミタケ



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